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スーパー・フェザー級ウォーズ勃発
29日に三浦対ローマン、バルガス対ベルチェルト 2017.01.29

 前WBC世界スーパー・フェザー級王者で現1位の三浦隆司(32=帝拳)が28日(日本時間29日)、アメリカのカリフォルニア州インディオで2位のミゲール・ローマン(31=メキシコ)と拳を交える。この日はダブル・メインとしてフランシスコ・バルガス(32=メキシコ)対ミゲール・ベルチェルト(25=メキシコ)のWBCタイトルマッチも組まれている。三浦が勝てばバルガス対ベルチェルトの勝者に挑戦する権利を手にすることになる。風雲急を告げるスーパー・フェザー級トップ戦線。三浦は異国で勝者コールを受けることができるのか。

 28日(日本時間29日)に行われる4選手はいずれも好戦的なスタイルの強打者だけに、結果が予想しにくいカードといえる。ただひとつ確かなのは、2試合とも激しい打撃戦になるであろうということだ。13年4月から15年11月までWBC王座を4度防衛した実績を持つサウスポーの三浦が35戦30勝(23KO)3敗2分、ローマンが67戦56勝(43KO)11敗で、KO率は三浦が66パーセント、ローマンも64パーセントとほぼ互角だ。また、三浦から王座を奪ったバルガスが25戦23勝(17KO)2分、WBOの暫定王者でもあるベルチェルトは31戦30勝(27KO)1敗で、こちらはKO率68パーセントのバルガスを87パーセントのベルチェルトが大きく上回っている。こうしたデータを並べるだけでも興味深いカードであることが分かるだろう。

 WBCの挑戦者決定戦として行われる三浦対ローマンは、両者が正面から激突する熾烈な戦いになりそうだ。三浦にはサウスポーというアドバンテージに加え「ボンバー・レフト」と称される左ストレートと右フックという絶対的な切り札があり、その分だけ有利といえる。「ローマンはプレッシャーをかけて前に出てくるファイター。自分とは噛み合うと思う。ガードに気をつけ、ボディから崩していきたい」と策の一端を明かしている。ただ、小柄な連打型のローマンが下から押し込むように入ってくる点には注意を払いたい。腰高になって受けに回るようだと前王者は厳しい戦いを強いられそうだ。三浦が上体の振りと立ち位置を確認しながら戦うことができればKO勝ちが見えてくるだろう。

 バルガス対ベルチェルトも打撃戦が予想されるが、両者の出方しだいで展開が変わる可能性もある。08年北京五輪に出場した経験も持つバルガスは間合いをとったボクシングもできるが、気の強さが災いしてか近年は打ち合いが目立つ。一方のベルチェルトも両ガードを高く上げた安定感のある構えからワンツー、そして左を上下に巧みに打ち分けるなど幅の広いボクシングを身につけている。しかし、やはりパンチ力には自信があるらしく、ここというところでは積極的に攻めて出ることが多い。バルガスが接近を図り、ベルチェルトが迎え撃つパターンになりそうだが、ラウンドを重ねるごとに距離が縮まり、結局は打撃戦に突入するのではないだろうか。オッズは3対2でバルガス有利と出ている。

 現在、スーパー・フェザー級はWBO王者のワシル・ロマチェンコ(28=ウクライナ)が絶対的な強さ、巧さを発揮してトップを走っている。そのロマチェンコには、昨年の大晦日に内山高志(37=ワタナベ)を返り討ちにしたWBAスーパー王者のジェスレル・コラレス(25=パナマ)と統一戦を行うプランも出ており、動向が注目されている。三浦対ローマン、バルガス対ベルチェルトはそんな状況下で行われるわけだ。三浦は「ボンバー・レフト」を炸裂させ、アメリカのリングで存在感を示すことができるか。

なお、三浦対ローマン、バルガス対ベルチェルトは29日(日)午前11時からWOWOWプライム・チャンネルで生中継される。



Written by ボクシングライター原功

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